だらだらノマド。

趣味、日常をゆるゆる綴るライフログ。

6月 北海道3泊4日旅 その1(上の湯温泉 銀婚湯)

今回の旅のテーマは、初の北海道で泊まってみたかった3つの温泉宿を満喫!でした。残念ながら、後半にむけて体調が悪くなり(インフルとかコロナじゃない)、いつも以上に緩慢な動きになってしまってるので事前報告。

 

これまでの北方面の旅はこちら。

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伊丹から銀婚湯へ

JALで伊丹から函館空港へ。今年に入ってから本格的にライフステータスポイント修行に乗り出したこともあり、ANAからJALへと軸足を移した。ちなみに、2年でJMB eliteを目指すくらいなので世間一般的には修行とはいえないくらいのペース。

伊丹空港北ターミナルのフードコートは南よりフォーマル感あり?南に慣れてるのでなんか新鮮。

珍しく余裕があったので、釣狐でおいなりさんとミニおそばを食べる。

そらやんデザインが可愛くて作ったKIX-ITMカードを提示すると、空港内のお店で優待が受けられてこのお店も5%OFFに。そらやんカードは限定だったので枚数終了してしまったみたいだけど、無料で作れるし関西在住の旅行好きは1枚持っておくと便利かも。

www.kansai-airport.or.jp

久々の土砂降りで過去一レベルで激しく揺れた。

でも、分厚い雲を抜けるとこの青空。1時間半ほどで到着。

こちらのお天気はなんとか持ち堪えている。

函館空港からは各方面にシャトルバスが出ているけど、私が乗った便とはうまく連絡していなくて、これから乗りたい電車(便数が少なくて乗り遅れるとやばい)を逃してしまうため、函館駅まで泣く泣くタクシー移動。15分、3,000円程度で到着。まぁ許容範囲ということで…。

hakotaxi.co.jp

函館駅では猫背モニュメント(林昌平さんの作品)が出迎えてくれた。

想像よりコンパクトな駅で、乗り降りは1階部分だけで完結する。ここから内浦湾の方まで北上して森駅まで特急北斗で約50分ほど。特急券は事前にえきねっとで買って、当日絶対発券できなさそう(自分を信用してない)と思ったので、既に発券済み。森駅はICカードNGということで切符を買ったら、ものすごい金額で目をむいた。

こういう看板類がなにかとレトロで旅情がある。

北斗は未指定券という謎の制度があるものの全席指定席の特急列車。

平日の微妙な時間にもかかわらず全席完売のアナウンスがされていて、各車両にある荷物置き場も満杯。きゅうきゅうになりながらスーツケースを膝前に押し込む。

せっかくの北海道なので海鮮系の駅弁を食べたくて、さほど好きでもないくせに、かにめし。

森駅は、特急が止まるとは思えないようなこじんまりとした駅だった。

駅前にはここの名物らしい、いかめしのお店が。

ここから宿の最寄駅となる落部駅へはバスで海沿いを走っていく。観光客はおらず、地元のお年寄りたちとそれを上手くいなす若い運転手で、のんびりした空気感が流れる。

銀婚湯の隠し湯(杉の湯・どんぐりの湯)

落部駅着時間を伝えると宿の送迎車が迎えに来てくれた。 さっきまで海だったのに一気に畑や木々が立ち並ぶ景色に移り変わり、15分程で着。

銀婚湯は9万坪もある広大な土地の中に点在する源泉掛け流しの「隠し湯」が有名なお宿。秘湯好きの人が軒並み推していたので北海道に行くならマストで泊まりたいと思っていた。ちなみに、ネット予約は受け付けておらずFAXか電話のみだけど、宿代は年中固定されていてとっても良心的。一人旅に優しい価格設定なのも嬉しい。

www.ginkonyu.com

貧乏性なのでせっかく来たからには‥と日が落ちるまで観光してからチェックインする私としては、驚異的な早さの15時過ぎに到着。それでも既に浴衣姿の宿泊客があちこちにいた。というのも、隠し湯自体もその道中にも灯りがなく日中しか入ることができないから、13時からチェックインできるらしい。

まずはお部屋へ。お手洗いのある新館をチョイスしていた。「秘湯を守る会」所属というのもありクセがあるのでは‥とちょっと身構えていたら、オーソドックスで綺麗なお部屋だった。しかも、お布団はご飯時に敷いてくれる+朝も上げてくれるという贅沢スタイル。

温泉は、大浴場(内湯、露天風呂)が男女入れ替えで2箇所、無料で入れる家族風呂が1箇所、隠し湯が6箇所(冬季は閉鎖されるお風呂も)。 大浴場と家族風呂は高温のため加水ありということだったけど、全て豊富な自家源泉による掛け流しという贅沢さ。

一息ついてさっそく隠し湯へ。隠し湯に行くには、フロントで部屋の鍵と専用の札を交換してもらうシステム(=一気に複数の札はもらえないので一つ入るごとにフロントに帰る必要がある)。 既に混みあっているようで、唯一空いていた「杉の湯」へ行くことに。 宿の入口の脇にある遊歩道が隠し湯への入口になっている。

宿の裏手に回るだけのルートだし、脇にはさっき送迎車が走ってきた車道があるんだけど、いい雰囲気作りになってる。

桂並木を通ると、ジブリグリム童話かくらいの建物が見えてきて目を疑った。これは「かつらの湯」らしい。

さらに奥に進むと「杉の湯」へ。宿から5分ちょっとくらい?

隠し湯の中で唯一の内湯。お風呂のためだけに作られた小屋なので、中には浴槽と申し訳程度の脱衣スペースしかなく、戸を開けると薄暗闇の中に陽を受けたお湯だけがぼんやりと光っていた。この写真だとかなり明るく写ってるけど、採光も限られているため実際にはもっと暗く、直島の「きんざ」みたいに厳かな空気が流れる。

ナトリウムー塩化物・炭酸水素塩泉で濁り湯。金属と炭っぽい匂いが充満していて(妙見温泉か松之山温泉のどっちかに似てた気が)パンチのあるぎゅるっとしたお湯だった。

フロントに戻って次のお風呂を選ぼうとしたら、みんな埋まってたので一番早く空きそうな「どんぐりの湯」を予約。空き次第、お部屋に内線をくれるらしい。

しばらく部屋でのんびりしていると、内線が入った。宿で借りたクロックスでは心もとなかったので自分のスニーカーを出してもらい、ガシガシ歩く。

さっきの遊歩道を通り、今度は吊り橋の方へ。宿の敷地内に吊り橋っていうのがまずおかしいけど、当たり前に存在している。大きいのよりこれくらいのサイズの方が隙間開いてるし揺れるしで怖いよね。

ぐわんぐわんしながら進んでいくと向こう岸には森が広がっていた。

突然、遠くから銃声みたいな鈍い音と鐘の音が交互に聞こえてくる。猟銃で獲物を仕留めて、獲ったどー!! の鐘やん… と慄き、人間ここにいます…!!! とお風呂の札についた熊よけ鈴を全力で鳴らしまくり、ない存在感を必死にアピールしながら猛スピードで歩いた。

…が、どうやら帰りの車での話によると、「ばったり」という巨大鹿おどしの音だったらしい(なんやねん)。

猟銃と疑わぬ私は、顔面蒼白で「どんぐりの湯」到着。 一応戸は存在するものの、横はつうつうで形ばかりのもの。熊入る余地あり。

開けるとこうなってこう。

木々と渓流に挟まれた石造りの浴槽に豪快に源泉が注がれる。

これまでも秋田の「都わすれ」とか鹿児島の「妙見石原荘」とか渓流沿いにある囲いのないお風呂に入ったことはあったけど、なんというか、ここまでワイルドなむき出しの自然は初めてかも。とにかくむき出し。むき出し過ぎて丸腰怖い…(最終そこに行きつく)と震えながら入浴。

何とか無事入浴を終えて宿へ向かっていると、17時のチャイムで「花咲く娘たちは〜」が流れてきた。何でだろうと調べたところ、歌詞を公募して13万の応募の中から選ばれたのがここ八雲町在住の高校生が書いた詩だったらしい。

www.town.yakumo.lg.jp

宿の入口付近には足湯も。

開湯と宿創業のいわれもあった。宿の名前は大正天皇の銀婚式から来ているそう。

宿の館内を散策。ラウンジ的なスペース。

湯上りどころはモダンな吹き抜けになっていた。

銀婚湯 夕食と家族風呂・大浴場

部屋で『ウェイトレス』のアーカイブを半分観て、夕食へ。お食事どころは半個室になっている。1泊2食付きで1万円代だったのでお食事はさほど期待していなかったんだけど、凝ったメニューばかりでどれも美味しくボリュームたっぷり。コスパ、よすぎひんか…。

お鍋は鶏すき。

大満足のご飯の後は『ウェイトレス』後半戦。その後、家族風呂へ。家族風呂は予約不要で空いていれば自由に入ってOK。ここと大浴場は隠し湯とは源泉が異なり温度管理のため加水されていて、独特の鉄臭さもあまりしなかった。

大浴場は男女入れ替え制で、23:30までは家族風呂の隣にある「こもれび湯」が女風呂。21室しかないとは思えない広々とした浴槽で露天もしっかり付いていた。 そもそもこの部屋数でこれだけ色々お風呂が楽しめるの、あまりにすごすぎる。

観光なしで宿直行とは思えない満足度の高い1日目でした。

 

その2はこちら。

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