だらだらノマド。

趣味、日常をゆるゆる綴るライフログ。

青森美術館巡り旅 その1(弘前~浅虫温泉編)

初の東北&1人飛行機&二泊三日の温泉アート旅をしてきましたー!

今回の旅の目的はこちら。

★1か月以上続いた長期出張がようやく終わったので、自分へのご褒美。
十和田市現代美術館の目の作品を見たいがために、インタープレイ展の会期中になんとか滑り込み。+気になっていた美術館を3館巡る。

★せっかくなので、温泉も堪能する。

最初に書いておくと、私は車の免許を持っていないので、レンタカーなしでの移動です。実際に使った交通手段もできる限り紹介しながら書いてますが、車なしだとかなり交通の便が悪い(コロナ禍でさらに減便されてる)ので、これから行かれる方は最新情報を入念に下調べしてから行かれることをお勧めします!(実際わたしもかなり調べた)

あと、ミラーレスを持って行ったのにSDカードを忘れるという大失態をやらかしたため写真少なめです~(号泣)

<1日目>

 

 

伊丹~青森空港弘前

まずANAで伊丹から青森空港へ。伊丹は15年ぶりに飛行機に乗ったらアーミーナイフ事件に遭遇した2019年以来。いつの間にか飲食店エリアがめちゃくちゃ綺麗になってたり、自動手荷物預け機(便利〜)ができていて、近未来感を感じた。

ゲコ亭のお弁当を朝ごはんにして、アーミーナイフ事件時の別府行きを思い出させるプロペラ機に搭乗(根に持ちすぎ)。

約1時間40分で無事に青森空港到着。

すぐに弘前行きの空港バスに乗り込みます。弘前駅まで約1時間。ICカードが使えず現金後払い制。乗客は5人くらいしかいなかった。

www.aomori-airport.co.jp

弘前れんが倉庫美術館

弘前駅からは100円で乗れる土手町循環バスが10分おきに走ってるので、今回行った場所の中で一番交通の便が良く、全く苦労しませんでした。

www.konanbus.com

バスで弘前駅前から蓬莱橋まで10分ほど。バス停からはこちらで詳しく説明されている通り、弘南鉄道の駅とホーム横通路を通り抜けて行くっていうわくわくルート。

駅を通り抜けてしばらくすると、美術館登場。

www.hirosaki-moca.jp

20世紀初頭から色んな酒造会社に引き継がれリニューアルされつつ使われてきた「れんが倉庫」が田根剛さんのデザインにより2020年に美術館としてオープン。重厚感がありながらもおしゃれな雰囲気。

れんが倉庫美術館のアイコン的存在。奈良美智さんのあおもり犬といえば県立美術館の、ぬーんとしたやつが有名ですが、こちらにも小型犬的な作品が。奈良さんは弘前出身なんですね。この作品がご縁になって、美術館開館に至ったんだとか。

インタープレイ展に合わせて日程を決めたので、この美術館の企画展は狙ってなかったんだけど、ダムタイプ好きとしては池田亮司展に当たって嬉しい~。

点数は少ないものの、元倉庫という大空間をめいっぱいに活かした展示は圧巻。脳のシナプスから宇宙までミクロとマクロを往来するスケール感かつ超巨大&高精細な映像には吸い込まれそうな感覚になって、思わず足を踏ん張った。このスケールはそんじょそこらの美術館ではなかなか味わえず、謳い文句通り、確かにここならではのサイトスペシフィックな企画だと納得した。

画像が劣化してしまってますが。。

建物内部の質感もとても良いんですよね。展示の邪魔はしないけどちゃんと存在感がある。

2階からの図。このスケールすごくないですか?

2階の半分は資料スペースになってる。

平日ということもあってか、来館者は10人ほどで、何だか申し訳なくなってしまう程、贅沢に観て回れた。
隣棟がカフェとミュージアムショップ。弘前駅の2階にもあったA-FACTORYが入っていて、りんごにゆかりのある商品やカフェメニューがたくさん。ワンプレートランチ(ハーフサイズ)は特段美味しいわけではなかった…。

弘前の洋館めぐり

せっかくなので100円バスで市役所前まで行き、洋館めぐりへ。りんごと雪山。

この市役所は前川國男デザインのよう。弘前は、洋館だけでなく、前川國男さんの建築も多く残ってるんですよね。

maekawanokai.com

ちょっと歩くと、陸軍師団長官舎を基にしたスタバが。

store.starbucks.co.jp

もう少し歩くと、藤田記念庭園洋館。

www.hirosaki-kanko.or.jp

地元の名士藤田謙一氏が大正時代に造らせた別邸。1階がカフェになっていてお庭を見ながらお茶できるらしい。この手の施設にありがちな、ほぼ全てのお部屋が市民用の貸し会議室的なことになっていて、カフェ以外に入れるエリアがほとんどなかったのが残念…。

次は、旧弘前市立図書館。

www.city.hirosaki.aomori.jp

ビルの合間に建っているのでちょっと面白い。どうやらこのあたりの洋館は全て堀江佐吉とその一族が手掛けたものらしい。さっきの藤田記念館も可愛らしいフォルムだったけど、ここも八角形のドームがコロンとした甘いデザインで素敵ですね。堀江氏が手がけた太宰治の生家も現存しているらしいので、行ってみたい。

dazai.or.jp

ここは中を自由に見て回れる。いい施設だと思うのだけど、誰もいなかった…。

裏手には周辺の歴史的建造物のミニチュアが。かなり傷んで崩壊しかけ。

お隣のカフェは繁盛してた。

次は、旧第五十九銀行本店本館。

www.city.hirosaki.aomori.jp

ここも街中にいきなりどんとあるのが面白い。例によって堀江佐吉設計によるもの。

重厚感のある窓口&営業室。

階段が好きなので、ついつい撮ってしまいがち。

この急な階段の先には展望台があるらしい(非公開)。

天井の金唐革紙。

一転、鮮やかなブルー。

建築巡りが楽しくなってきたので、図書館裏のミニチュア展示にあった地図を元に行きたい建築を目指して歩き回ったんですが、なかなかたどり着けず…写メった地図をよくよく見返したら「現在はない建物」マークがついてた(あほ)。。。この幻の建築探しでかなり体力を消耗したので、そそくさと宿へ向かいます。まず弘前から青森まではJR。青森から浅虫温泉までは青い森鉄道。合わせると、1時間20分程。移動時間がえぐいけど、どうしても温泉に泊まりたかったんだよね。

海扇閣

浅虫温泉着。駅前に足湯があった。

湯の島。

泊まるのは、駅から徒歩2分程の海扇閣。

www.kaisenkaku.com

旅館の王道的な感じ。夜にはこの吹き抜けのところで津軽三味線のパフォーマンスもありました(が、わたしはもう燃え尽きてしまったので寝ました。)

お部屋はこんな感じ。ビジネスホテルタイプ。残念ながら、湯の島側ではなく山側のお部屋。正直、お部屋に趣はないけれど、なかなかシングルで旅館に泊まれるプランってないので、こういうのありがたい。

浅虫の駅前でカメラのSDカードがないことに絶望して(そもそも気づくのも遅い)、近くのコンビニへ買いに出かけた時の写真(結局売ってなくて、もうカメラ自体を諦めた)。

歴史がありそうな旅館。他にも旅館はいくつか立ち並んでいたけど、温泉街として栄えているわけではなく、ひっそりとした温泉地でした。

ねぶた的なもの。

1泊2食付きで予約してたので、旅館に戻って夕食。

ハーフブッフェ形式になっていて、前菜・おつくり・トゲ栗ガニのビスクまではテーブルに持ってきていただけます。どれも美味しくて満足度高い~。テーブルもおひとり様用に窓側にいい感じにセッティングされててありがたかった。

ライブキッチンにはお寿司やステーキが。青森名物のせんべい鍋(汁)も美味しかった。

この後は、温泉に入って無になった。

30になるまでは温泉にあまり興味なかったけど、年々興味が高まってきましたね…というか、疲れ果てた心と体が温泉に入らないと回復しなくなった(辛い)。

今回に至っては、1か月以上のホテル暮らしから休みなく旅行に来てしまったので、1日目にして温泉では回復しきらないほど疲弊。翌日は早起きして十和田市青森県美の予定だったけど、睡眠時間を確保するために十和田市へのバスの時間は無視して、ここから近い青森県美から回ることに。ざっくり旅程を立ててから就寝。