2泊3日の秋田一人旅に行ってきました!
一人旅は直島・犬島旅以来、ちょうど1年ぶり。
今回の旅の目的
・47都道府県制覇の目標を達成するため、未踏の秋田へ
・興味のあった乳頭温泉で、せっかくなら初の雪見風呂をしてみたい
・10年くらい前にBRAVA!で『おもひでぽろぽろ』を観てから気になってた、わらび座の本拠地に行きたい です!
なぜか早朝フライトのため前乗り
飛行機と宿の予約は半年ほど前に終えたまま寝かせ、行く間際に細かい部分を整えていったんですが、飛行機の予約を再確認してびっくり。半年前のわたし、なぜこんな朝早い便を?!
しかも、元々暇であろう時期に組み込んだはずが、いつのまにか韓国出張→東京出張→秋田を中1日でこなすという謎の過密スケジュールになってしまい、東京帰りの時点でもうぐったりというか発熱寸前レベルだったので、空港になるべく近い場所に前乗りしようと決意。
わたしの目が節穴すぎて、空港内に大阪(伊丹)空港ホテルなるものがあると、今回初めて知りました。
www.osaka-airterminal-hotel.com
いつもの保安検査場から階段を数段上がってまっすぐ行ったらすぐホテル。秒。
さっそくチェックインしようとすると、大半の部屋の暖房が壊れてて寒い部屋でタダか普通の部屋で普通料金のどちらがいいかという究極の二択をされましたが、こちとらただでさえ体調不安を抱えてるのでもちろん暖房あり。
1フロアにずらっと並んだ部屋。
中は至って普通のビジネスホテルで快適に過ごせた。
空港内なので、ご飯、コンビニ、ドラッグストアが周りに一通り揃ってるのもポイント高いです。いつもバタバタと通り過ぎるだけなので、普段行かないJAL側を探索したり、晩御飯食べたり、思う存分うろうろした。
プラス料金を払えば、美々卯のお弁当やル・パン神戸北野のサンドイッチを朝食につけることもできるみたい。これが結構いい内容なので、もう少し時間に余裕があれば食べたかった。
www.osaka-airterminal-hotel.com
翌朝、結構ギリなチェックアウトになってしまったけど、手荷物預け&保安検査場まで本当に秒で行けるので、余裕で間に合った。
プロペラ機で秋田まで1時間45分。
だんだんと雪景色になってくるのが面白い。秋田空港着。
秋田空港~秋田駅~角館
普通なら空港と主たる観光地をリムジンバスが結んでることが多いけど、秋田はそうではなく…。リムジンバスは秋田駅方面のみ。代わりにエアポートライナーという乗合タクシーが走ってるのですが、この本数がかなり少ない。空港→角館に行くには、エアポートライナーでも行けるけど、私が乗った飛行機の時間と上手く繋がらなくて空港で2時間待ちぼうけになってしまうので、リムジンバス+新幹線で角館へ向かうことに。
まずはリムジンバスで秋田駅まで。平日ということもあり数人しか乗ってませんでした。交通系ICカードOK、座席通路側にコンセントあり。
秋田駅着。ほとんど雪も積もってなくて、まだ耐えれる寒さ。
お土産屋エリアも広々。
新幹線のチケットはえきねっとで事前予約してた。ただ、車内アナウンスを聴いてると、特定特急券(自由席ではなくあくまで指定席車両の空いてる席に座る立席)だとお得に乗れたみたい。青森の時みたいにそうすればよかったかなー。こまち車内はスーツケース置き場もありました。花火大会で有名な大曲まではなんと後ろ向き走行。
角館駅着。
この辺りは秋田市よりも雪が積もってる。雪って眩しいんやな…。
お姉さんの走りとパンがシンクロしてしまってお姉さんの撮影っぽくなった😂 pic.twitter.com/Q9yTcVbhFe
— たちばな (@daranomado) March 14, 2024
荷物は、コインロッカーもあるし駅前の蔵風の建物でも預かってくれる。
ここから武家屋敷エリアまでは徒歩約20分ほど。それなりの距離なので徒歩が不安な場合は駅前に何台かいたタクシーや予約制のオンデマンドタクシーも便利そうでした。
わたしは徒歩で。武家屋敷エリアまでは普通の車道脇を歩いていく。雪が脇に寄せてあるので歩くのに工夫がいるのと、たいていの車は配慮してくれるけど、車が横を通り過ぎるとぐちょぐちょになった雪がやたら跳ねるのでその度に避けてたら、ほぼ雪積もらない県民的にはなかなか時間がかかりました。
なんかいいなぁと思った廃墟。
武家屋敷通りに入るとほぼ車が通らない。飲食店やお土産屋さんもちらほら出てくる。
体が冷えて力が出ないので、腹ごしらえ。桜の里というお店で親子丼+稲庭うどんセットを。比内地鶏の食べ応えがあって美味しい!
武家道具館や武器蔵、平賀源内に師事して『解体新書』の挿図を担当した小田野直武の資料館もあったりでボリュームたっぷり。母屋は別途ツアーがあるようでした。とにかく広大。
冷えたのでお茶。このカフェも青柳家敷地内のハイカラ館の中にある。
他にも入館できそうな風情の武家屋敷はあったのですが、なんかいいかーと思って(やる気がない)外町側へ。
観光地に欠かせないプリン屋。
煉瓦造りの蔵が目を引くお醤油屋さん。
中も趣ある。お土産買った。
その隣のモンブラン屋さんは先ほどのプリン屋さんの系列らしい。
この辺りをぶらぶらしていると、ちょうど雪かきタイムだったらしく、地元の人たちが道路で黙々と作業をしてた。本格的な雪かき自体初めて見るので、もはや職人的なその動きに目が釘付けだった。こういうのも知らない土地への旅ならでは、って感じです。
新潮社記念文学館は角館出身の創業者佐藤義亮にちなんだもの。
館自体が蔵に見立てられていて、建物の側面には『雪國』の表紙と冒頭ページがデザインされてる。
館内は新潮社にゆかりある文人たちを中心にした小規模な展示スペース。
端っこにある映像コーナーでは、いつの間にかいなくなってた新潮文庫のキャラYonda関連の展示があって、Yonda誕生を描くストップモーションアニメも再生されてた。
これがかなりツッコミどころ満載のストーリーだったんですけど、片想いのお姉さんに振られたYondaの顔がこれ。
泣き顔っていう説明なんですけど、おちょくってないか?(動画で見たら明らかにザブングル的)
ゆるゆると角館駅へ戻る。JRの隣には内陸線の駅が並んでいて、このローカル線の旅も人気があるみたい。ここの待合室はJRより大きいのに誰もいなくて穴場でした。
夏瀬温泉「都わすれ」(お部屋・夕食・お風呂)
最初は乳頭温泉2泊や岩手とのハシゴ旅も考えたんですけど、本当は1日目にわらび座に行こうとしてた経緯もあり、清水の舞台を飛び降りまくって、2日目に泊まる妙乃湯さんの系列でもある都わすれさんに決めました(予算としては完全にアウト)。一人旅久しぶりだし…いてまえ!と(こういう時の思い切りの良さだけはある)。
角館駅→宿の送迎は14:30、16:30の2便。約40分かかります。途中からガードレールなしのぐねぐね一車線雪道をひたすら上っていって、金田一少年の事件簿 雪夜叉伝説殺人事件でも始まるんか?と不安が募った。
— たちばな (@daranomado) March 14, 2024
すると、崖側に突如この絶景が現れて。
どうやら玉川と川の水が流れ込むダムの調整池のよう。写真だと水面の色が上手く再現できてないんですが、降り積もった雪と相まってファンタジーの世界に迷い込んだような美しさだった。かなり長い間眺められるので、右側の座席に座るのがおすすめです。
宿到着。雪が全て溶けてこのまま春になるかと思いきや、到着する前日までの数日間で一気に積もったらしい。
お部屋はおまかせで予約したところ「木漏れ日」に。若干家感のあるほっこりできる空間になっていて、エアコンに加えてミニストーブもあったりと寒さ対策もばっちり。お布団は小上がり部分に最初から敷いてあるタイプでした。
窓からは道中見てきた玉川が見えて、なんと露天風呂があります!
お部屋の露天風呂ってたいてい目隠しのため塀であちこち囲われてることが多い中、ここは自然の真ん中に建てられた一軒宿なのでとにかく開放的で静か。竹林亭とかもお風呂は大きいしラグジュアリー感はあったけど、意外と車道が近くて車の音が頻繁に聞こえたりしたので、これは本当に贅沢感ありました。雪が積もってるから余計にしんとしてて。
しかも、客室が10室しかないのに、お風呂はこちらに加えて大浴場(内湯)と貸切風呂(露天風呂)もあって、至れり尽くせり。貸切風呂は無料利用できて、チェックイン時に好きな時間(30分枠)を予約できる。
しばらくお部屋でお湯に浸かったりゆっくりした後、ダイニングでごはん。ダイニングは個室ではなく、お部屋ごとに目隠しで区切られていました。
秋田名物を網羅した、凝り過ぎない素朴なメニュー。今まで泊まった宿の中だと、ちょっと新潟を思い出した。二度上げされてるから頭から尻尾まで全部いけますと言われた岩魚が美味しかった。きりたんぽは秋田の知人が送ってくれるので食べ慣れてはいたんだけど、家で食べるものより更にごはん感が強く残っているタイプで美味しかった。
ウェルカムドリンクをお食事時の一杯にすることもできたので調子に乗って日本酒を頼んだら、なみなみ注がれてしまい、案の定すぐへべれけになって全く進まなかった。
ごはんの後はお風呂。ちなみに、ダイニングの前はこんな感じのスペースで、ここでゆっくりすることもできそう。チェックインもこちらでした。
この時は気づかなかったけど、密にもふもふがいた。
お部屋へ行く道すがら、こじんまりとした素敵なスペースも。
大浴場は小ぶりでシンプル。湯口が温泉成分でもこもこになってたのが印象的だった。泉質は全て弱アルカリ性の硫酸塩泉。
大浴場前の湯上がりスペース。
ここから外に出られるようになっていてちょっと歩いていくと貸切風呂につきます。
貸切風呂側から見た宿。コの字でつながってる。
貸切風呂は、普通ならば大浴場に使えるサイズ感。夜だと不安しか募らないくらい広くて全裸でおろおろしました。
とても風情があります。(おろおろした挙句、奥にひっそりとある五右衛門風呂的な小さめ湯舟が一番落ち着くとわかって、そこから撮った写真)
贅沢過ぎる貸切風呂でした。この日は早めに就寝。
翌朝、起き抜けにお部屋のお風呂へ。本当にお湯の音しか聞こえません。ただただ静か。
— たちばな (@daranomado) March 14, 2024
夏瀬温泉「都わすれ」(朝食・チェックアウト)
朝食も同じ場所で。
卵、サラダ、ヨーグルト、サラダ、フルーツなどがミニブッフェ形式。お魚(わたしは鱈一切れしか載せてませんが好きなだけ食べれます)と甘い卵やきも好きな量サーブしてくれ、大ボリューム&大満足の朝ごはんでした。納豆は苦手で普段は食べないのですが、とんぶり入りだしせっかくなので戴いたら普通に美味しく食べれた。
ティーセットが可愛い。
このスプーンのキャラ、ディズニーらしいのですが…誰?
駅への送迎は8:45、 9:50、11:00の3本。わたしは一番早い便に乗った。お見送りのお姉さんが宿の入口にある源泉から温泉卵をむんずと掴み出してお土産にくださいました。粋なサプライズ、嬉しい! でもいつ食べるんや!
その1は以上!その2は乳頭温泉編です!