だらだらノマド。

趣味、日常をゆるゆる綴るライフログ。

11月 岡山旅(森の芸術祭を巡る旅)

11月に「森の芸術祭 晴れの国・岡山」を巡った一人旅の記録。おそらくこれまでの旅の中で最も慌ただしく、ずっと分刻みで動いてた。

同じ岡山での芸術祭、岡山芸術交流の旅行記はこちら。

kotobanomado.hatenablog.com

kotobanomado.hatenablog.com

旅の経緯

まず、いつか行きたいと思いつつアクセスが悪くて二の足を踏んでいた奈義町現代美術館が森の芸術祭の展示会場の一つになっていて、芸術祭開催にともないアクセス面が改善されていたのが今回の旅の一番の決め手になった。

forestartfest-okayama.jp

最初は津山+奈義町で日帰りできれば…と考えてたところ、JRからめちゃくちゃお得なモリモリきっぷが販売されてることを知って、公式HPに載ってたモデルコースを真似て1泊2日で全エリアまわることに。

www.jr-furusato.jp

そんな中、更に更に追い打ちをかけて、1日限りのゲッコーパレード『バイオマスマクベス』の情報解禁があり、奇しくも芸術祭に行こうとしていた日に当たっていたので、これも何かの御縁とチケット確保。…となると時間的に全エリア回れなくなってしまうけど、まぁいいかとざっくり旅程を組み換えて出発前日までほったらかしてたら、前日にそのスケジュールが大いにミスってることが発覚し…というところからのスタート。

青ざめながらの出発

バイオマスマクベス』を観るべく旅程を組み替えた計画では、初日はモデルコースでいう2日目の中盤からのイメージで、満奇洞から周遊バスに合流して井倉洞に行き、津山まで戻って湯郷温泉というスケジュール感で井倉洞の予約をしていた(井倉洞は芸術祭中盤から予約制になった)。ところが、前日になってよくよくバスの時間と洞窟の予約時間を確認してみると、他のアートスポットでは周遊バスの滞在時間があるのに井倉洞だけ発着するだけで、もし井倉洞で降りたら降りっぱなしで、もしも電車で井倉洞→津山→湯郷に戻ると、かなり深い時間になることが判明。

井倉洞は予約なしの当日枠もあるとのことだったけど、ちょうどこの日は混雑予想日と告知されていて、Twitterでも1時間半待ちだったっていう情報を見かけてた。なんとかタクシーで満奇洞↔井倉洞をチート移動できないか考えたけど、調べた限り井倉駅にタクシーがいる気配がせず、もうこれ無理やん…と半ば諦めながら、とりあえず周遊バスの他に井倉洞と満奇洞を結ぶシャトルバスがあることがわかったので、中に入れなくてもせめて周りの景色だけでも楽しもう…と思い出発。(ちなみにこれも当日気づいたんですが、新見駅を拠点にした観光タクシーの費用補助があって、時間が合えば特急やくもで新見まで出て…というのも手だったと思う)

そしたら、運良く自宅最寄駅から予定より早い電車に乗ることができて、新大阪で素早くモリモリきっぷを受け取り、新幹線、便の少ない岡山→井倉(1時間半ほど)も全部巻いて早い便に乗れたので、井倉洞の滞在時間を3時間近く確保できることに。やった!あ、さらっと書いてるけど、全行程、とにかく必死に目血走らせながら小走りです。

岡山駅で見た新型やくも(乗り換えがタイトで目ガン開きしながら撮影)。

井倉洞

やはり井倉駅にタクシーの姿はなかった(それどころか無人駅)。平坦な道を歩いて10分ほどで井倉洞着。

曇り空でも素晴らしい景色。

www.ikurado.jp

岡山での乗り継ぎがかなりタイトでモリモリきっぷの芸術祭パスポートを引き換えられなかったのでここで引換え。スタッフ数がかなり多くて、私含めて予約のない来場者たちを華麗に捌いていってた。

ここで見られるのは、アンリ・サラ氏の「未来はかすかに響く歌」。

最大1時間半待ちと言われ列になって待ち続けるのかと身構えたものの、フードコートの待ちの時に渡される呼び出しアラームを渡されて、順番が回ってくるまで近くの売店やレストランで自由に過ごせたのは最高だった。早速売店でピザパンを買って食べる。朝早かったので朝ごはんも食べてなかったし下手したら夜まで何も食べれないのではと思ってたから有難し。

ごはんを食べてしばらくまったりしてたらアラームが鳴り始めてびっくり。まだ30分しか経ってない!急いでロッカーに荷物を預けて集合。7、8名のチームになって、みんなシャワーキャップ+ヘルメットを被り、そのうちの4名がリュックを背負う。

予約時にも注意事項にリュックを背負うくだりが書かれてて、懐中電灯予備とかいざとなった時の笛とか救急グッズとか?と思ってたら、このリュックがなんとアート作品の音響装置(スピーカー)になってて、音に連動して明滅する照明装置(懐中電灯)と一緒になって、作品を完成させるということらしい。

鑑賞者が装置を持ち込むことで初めて成立するアートという意味では、VRゴーグルとかもちょっと近いかもしれないけど、場の力はそのまま活かしながら意味を変容させるこの発想、すごくないですか?(おまけに予算面でも洞窟自体をどうこうするよりかなり圧縮されるはず)

わたしは最後尾でリュックを背負う係になり、橋を渡って約40分ほどの冒険に。

洞窟内の明かりは一切なく、手元の懐中電灯の光だけがたより。途中階段を織り交ぜながら滝の麓近辺まで約100m近くのぼっていく。前の人から後ろの人へ「ここから狭くなりまーす」とか「頭気をつけてくださーい」とか伝言ゲームのように注意事項が伝達されてきて、すっかり探検隊気分で進んでいく。ぬめぬめと光る岩肌の中にラメのようなキラキラが混じっている部分があったり、植物が生えていたりする。進むにつれて背中に背負ったスピーカーから不穏で不思議な音、一転してオペラのような歌声など色々な音が響いてくる。目も耳も未知との遭遇。これが洞窟ならではの音の響きで、自分たちから発せられているとは思えない四方八方から体を包みこむように聞こえるのがまた面白かった。

私たちのグループは先頭の人がかなりさっさか歩くタイプの人で、洞窟ならではの見どころも随所にあるので、もう少しあちこち照らしながらゆっくり歩きたかったなと言うのが本音。最後に辿り着く湖みたいなところで本来なら映像が映し出されたらしいけど、残念ながら11月頭の大雨の影響で機材が水没したらしく、ライティングのみになっていた。それでも十分満足感の高い体験。

公式の映像だとこのラストの演出もわかるようになってる。

滞在時間3時間を見込んでいた割に思いの外早く巡れてしまいバスの時間までまだまだあるので千屋牛の肉そばも食べる。ちゃんと美味しくて嬉しい。

思いのほか売店だったり、飲食できるお店がたくさんあったのも楽しかった。

満奇洞

シャトルバスで満奇洞へ。バス停まで迷って焦った(来た道とは反対側にあった)。バス停の前がお醤油屋さんだったのでもう少し早めに来れていれば醤油アイス食べたかったな。

シャトルバスは芸術祭期間のみの特別運行。当然ながらタクシーが停まってるはずもなく、路線バスは本数が少なくて時間もかかるのでありがたい。しかも無料。すごい。

満奇洞まで20分ほど…のはずだったのが10分ほど遅れた。この後はArt周遊バスで津山まで戻らないといけないため元々カツカツだったのが滞在時間30分になってしまい、かなりギリだなぁ…と思っていたら、満奇洞第3駐車場に到着して我が目を疑う看板が飛び込んできた。「満奇洞まで徒歩15分」え???行って帰ってきたら終わりでは???でも諦めきれずここから鬼の形相で人生史上五本の指に入るであろうスピードで洞窟へダッシュ。最後の最後にこの世のものとは思えない急な坂道が出現して諦めかけたけど、息も絶え絶えなんとか上りきり到着。井倉洞=探検、満奇洞=鑑賞と書かれている観光サイがあったけど、嘘です。満奇洞に行き着くまでが一番の探検というか試練です。

時間がないので鬼の形相のまま異様なスピード感で洞窟をぐんぐん進んでいくと(先に井倉洞に行って洞窟巡りに慣れた後でよかった)、彼岸花が咲き乱れる場所が。蜷川実花さんの「深淵に宿る、彼岸の夢」。救急車のサイレンや電話の音が響き渡り、あの世に渡る寸前、まだ微かに現世と繋がっている場のような雰囲気で、井倉洞とはまた違ったシアトリカルなアプローチで未知の世界に触れる感覚。

www.city.niimi.okayama.jp

この奥にも続いてたと思うのですが、タイムリミットのため泣く泣く引きかえす。こちらの洞窟は起伏はないものの天井が低くて屈みながらじゃないと進めない場所が多かったり、細い道をすれ違ったりしないといけないので、それなりに足腰丈夫な人じゃないと難しそうでした。

ちなみに「八つ墓村」(1977年版、NHK版)のロケ地にもなったそうで、金田一スタンプラリーとか顔はめパネルが受付近くにあったけど撮ってる間もなく急ぎ退散。残念ながら第2駐車場にあった杉浦さんの作品は観れず。

満奇洞はほぼタッチしただけになってしまったけど、井倉洞、満奇洞、一応どちらも行けたので、ま、いっか!それぞれ違ったベクトルで面白く、次回また森の芸術祭があったらこの2か所はマストで来よと心に誓った(でも今回の作品のレベルが高かったから次回以降のハードル高いだろうな…)

湯郷グランドホテル

無事Art周遊バスに乗り込む。このバスも芸術祭限定で、朝、津山を出て全エリアを1周して夕方津山に戻るルート。1乗車500円(キャッシュレス)で乗車できる。

無事バスに間に合った安堵感で満ち足りながら、津山→今日の宿がある湯郷温泉行きのバスの時間を念のためもう一度確認しておこうと芸術祭公式HPを開くと今まで不思議と見えてなかった一文が目に飛び込んできた。「2日前までに各宿に要予約」。しらん。津山駅に着くなり速攻宿に電話し、ねじこんでもらった(すみませんでした)。

30分ほど真っ暗な道を走って到着。古き良きレトロホテル。せっかく泊まるなら温泉に入りたいな、でもそんなに予算は掛けられない…と悩んだ末にこちらに。

www.yunogo.co.jp

夕ごはん。

さらに、ホルモンうどん+サラダがビュフェ形式でいただけました。ご当地メニューが食べれるの有難い!

お風呂はこぶりな内湯と大きめの露天風呂。露天風呂はちょっとぬるめだった。

せっかくなので、ご当地映画の77年版「八墓村」を観ながら就寝。今日、目を血走らせながら乗り換えた岡山駅伯備線のホームや「新見」の地名が登場して嬉しくなった。

翌朝の朝ごはん。撮り忘れたけど小鍋がお味噌汁という珍しいスタイルで生卵を落として食べたのが美味しかった。

館内散策。ひっそりと足湯があったり平田オリザの痕跡があったり。

津山駅周辺の作品めぐり その1

チェックアウトして、またまたねじ込んでもらったバスに乗って津山へ。

時間が限られているのでタクシーで飛ばして城西浪漫館へ。開館ちょっと前に到着。元々は大正時代に建てられた病院らしい。

www.tsuyamakan.jp

ビアンカ・ボンディの作品はこの建物の歴史を汲んで「森林医学」をモチーフにしてるらしい。ハーブや苔に覆われたイマーシブな空間でハーブの良い香りも漂い、思わず深呼吸。

ルシーラ・グラディン。

ウメッシュ・P・K。

続いて、近くの作州民芸館へ。ここは元銀行。

www.tsuyamakan.jp

一階は物産展みたいな感じになってた。

スミッタ・G・Sはじめ若干魔術的で不思議な作品が多かった。

ここから急いで、つやま自然のふしぎ館へ向かう。道中、恐ろしいまでに誰もいない。

1963年開館の化石、剥製メインの博物館。この外観からは想像できない程、四方八方に展示室が延びていて膨大な数の展示物がある。壁を覆い尽くすたくさんの手作り看板、張り紙、キャプションからも歴史が感じられて良い。

ここにあるのはソフィア・クレスポの映像作品。AIに生物の画像を100万枚読み込ませて絶滅危惧種のイメージの生成を試みてるらしいんですが、非常にキモい。クレイアニメみたいに次々に生物らしき形を成して変形していくんですが、どれもありそうでない奇形的なイメージが浮かび上がっては消えてき、イメージの氾濫みたいなものが起こってて、周囲の夥しくも具体的なイメージと情報との対比が面白かったです。

↑を1時間で無理やり回り切り、超早足で駅へ。駅近くの信号がやたらと多くヤキモキしながらなんとか到着。。

バイオマスマクベス』観劇

急ぎ駅前のインフォメーションセンターで受付を済ませ、専用バスへ乗り込む。津山or真庭からバスで出発し、真庭のバイオマス関連施設をめぐるツアーパフォーマンス。1幕は木材を集約しているバイオマス集積基地にて。

多少アレンジはしてるものの『マクベス』のハイライトをたった4人のキャストでシーンごとに場所を移しながら演じていく。…のですが、やはり古典を扱うにはキャストも作り手も相当技量が必要になってくるのでその難しさと、そもそも4人でマクベスは無理では?という思いが拭えず。

あと、ツアーパフォーマンスの肝って言わずもがな戯曲と場のコンテクストの掛け合わせなわけですが、私にはバーナムの森の一点しか繋がっていないように感じられて、バーナムの森の演出も想定内(観客が各々木の枝を持ってその役割を担う)で、特段効果的に感じませんでした。

加えて、『マクベス』ハイライトを演じる(しかも4人で無理やり)→端折ったシーンの説明→キャストやスタッフのこちらへ移動してくださーいの声に従うの繰り返しなので、没入感とか異化効果とかいう以前にこれはそもそも演劇なのか?みたいな。しかも、バーナムの森やマクベスがバンクォーの亡霊を見る宴に観客を"参加"させようともするので、さすがにハードルが高くないか?と思いました。

マクベス』を一通りさらい終わると、謎の"森"が登場。この”森”を追っかける形でバイオマス発電所にバス移動します。発電所では、各所に散らばったキャストが『マクベス』の細切れになった台詞を発します。なんだかよくわからないまま終了…。

上演後、実際に木材のかけらが燃やされてるのを見学。これが蒸気を発生させ、タービンを回すことで発電できるらしい。めったに行けない場所を見学できたという意味ではいい経験になりました。

津山駅周辺の作品めぐり その2

専用バスで津山駅へ戻る。ふたたび時間がないのでタクシーで津山城へ。

www.tsuyamakan.jp

22年の岡山芸術交流のアートディレクターを務めたリクリット・ティラヴァ二の大きな暖簾。暖簾があることが逆に空間の大きさを感じる。

気持ちよさそうに眠る狐は加藤萌さんの作品。

慌ただしく駅へ引き返す。

奈義エリアの作品めぐり

路線バスに乗ってナギテラスへ。本来40分で到着するはずがここでもバスが10分以上遅れた。帰りの選択肢は2つ。①この路線バスで津山に戻り津山から電車で帰るか、②芸術祭の期間中特別に運行しているナギテラス→岡山で帰るかだったけど、バスの遅れ的に①だと滞在時間がかなり短くなってしまうし、そもそも帰りのバスも遅延したら電車への乗り継ぎも怪しい(実際、同乗したお客さんの中で帰りのバスまで時間ないやん、回られへんかも‥と悔しがってる人がいた)ため、おのずと①より出発時間の遅い②に。

ただし、諸々のバス事変の時に気づいてしまったのが②のバスも要予約だったんですよね…(普段予約魔なのに今回ことごとく予約できていない)。ところが、芸術祭HPのリンク先だけじゃなくバス会社HPを見ていると、空きがあれば当日受付も可能で空き状況のカレンダーもアップされていた。空き状況の更新日が微妙に古く本当に空きがあるかの確証はなかったけど、このバスに賭けることに。

ナギテラス着。ここから奈義町現代美術館までは若干離れていて5分はかかるので注意。

ずっと来たかった奈義町現代美術館。磯崎新設計。養老天命反転地と同じ、荒川修作+マドリン・ギンズの作品見たさに来たのですが、彼らが担当する太陽に加え、月、大地の美術館と一体化した作品3つが恒久展示されているとのこと。こんな攻めた美術館がこんなのどかな場所に存在すること自体がすごい。

www.town.nagi.okayama.jp

そこに芸術祭の作品も加わる。これはAKI INOMATAさんの「昨日の空を思い出す」。昨日の空模様をグラスの中に3Dプリンタで再現している。

空の奥には「大地」。ここには坂本龍一+高谷史郎の映像インスタレーション。激しい水の流れに笛の音が鳴り響く。この美術館と空間にとってもマッチした作品でした。大地は宮脇愛子さん。心落ち着く空間でみんなのんびりと眺めていた。

上手く撮れてないけどこれが岡崎和郎さんの「月」。三日月型の空間はサイドの窓からのみ採光してる。

いよいよ「太陽」に向かうと、何名かずつのみしか鑑賞できないらしく行列が…。じ、時間が…ない…。しかもスタッフさんはいるにはいるのですが、どれくらいかかるよ、みたいなアナウンスが一切ないのでしびれを切らして聞いてみると30分くらい(だった気がする)とのことで、これはレアンドロ・エルリッヒ行けないのでは‥?とそわそわしながら並ぶ。

「太陽」の前室の壁一面に地元の人たちの写真。小さな螺旋階段をのぼると‥

「太陽」

光源は外光のみでこの日は曇りだったため中は薄暗い。平らな面はなくて本来分けられる床、天井、壁がひとつの円の中に混じりあう。

ブレブレながらスマホで明るく撮れた。壁には地面。京都 龍安寺の石庭らしい。

これは天井。床にあるベンチ、シーソーが天井にも反転している。普段自分たちがいかに自分たちの都合の良い空間で調子乗ってるかがよくわかる。生み出す空間が自由であればあるほど、重力と自分の身体性を感じざるをえない。

美術館の中で行けてないエリアもあったけど、残念ながら時間切れのためそそくさと出る。急いで向かいのゲートボール場「すぱーく奈義」へ(めちゃめちゃ速足)。

ここにはみんな大好きレアンドロ・エルリッヒの大型インスタレーションが。建物には入った瞬間から、薄暗い中にちょうどバイオマス集積場で見たような木材チップが床にちりばめられ、本物の木も植わっていて、E.T.アドベンチャーかなと思った(懐かしい)。

そして奥に向かったら現れるのがこちらの橋。天井から木々がぶら下がってて、それが橋の下の鏡に映ることで、橋を渡ると、まるで空に掛かった橋から森を見下ろすような幻想的な景色が広がる。風が吹いてて木々が細かく揺れるのもリアル。

帰路&まとめ

バスの時間が迫ってるのでダッシュで(常に急いでる)ナギテラスへ。はい、バスの乗客、3人でした…あんなに焦ったのに…。運賃は1,800円と結構するんですが、岡山~津山まで1時間45分で乗せていってくれるの、本当に有難いです。

途中、湯郷温泉も停まったよ(見届けて爆睡)。

岡山駅着。

駅の売店でモリモリきっぷのお土産を引き換え。え、すごない???

改めて、モリモリきっぷを説明すると、新大阪発着だと13,500円で、往復の新幹線指定席(S Workも可。発券するまで便変更可)+芸術祭エリアの電車・路線バスの2日間乗車券+森の芸術祭パスポート(前売2,500円)+このお土産たちがもらえるんですよ。新大阪から津山まで往復するだけで元が取れるので、タクシー使ったり芸術祭のバスを使って色々チートした私ですらかなりお得になったという恐ろしいきっぷです。これがあったからこそ1泊2日で行けて洞窟も巡れたので本当に感謝。

このきっぷだけじゃなくて、岡山県をあげてこの芸術祭を後押ししていた印象でしたね。アクセス強化の力の入れようもすごかったし、全部回れてはないけど、肝心の作品の規模感、クオリティも良くかなり見ごたえがあったので、これから回数重ねて瀬戸芸や大地の芸術祭みたいに根付いていくといいなー。

私が行ったのはまもなく芸術祭閉幕のタイミングで、津山で乗ったタクシーの運転手さんが「もうちょっとしたらまた人いなくなって寂しくなるなー‥」と行ってたのが心に残ってて。良い場所だけどやはり普段はなかなか観光に結びつかない地域だと思うのでまたこういうイベントで賑わえばいいな。今回はかなり慌ただしい巡り方になってしまったので次は普通の徒歩スピードでリベンジしたい。その時には奥津峡の素敵な宿、奥津荘にも泊まってみたい。

okutsuso.com

ちなみに、恒久作品もあるし、奈義町レアンドロ・エルリッヒは2/2まで観られるみたいなので、岡山方面行かれる方はぜひ。奈義町現代美術館は常設作品だけで充分楽しめます。

forestartfest-okayama.jp

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