だらだらノマド。

趣味、日常をゆるゆる綴るライフログ。

『スターウォーズ スカイウォーカーの夜明け』感想

あぁ…ついに観てしまう…1/9はスターウォーズ記念日…と胸熱で席についたのですが、ヤバかったよー!(悪い意味で)ここから12月よもやまの発言をことごとく覆していきますね…!ネタバレ、もちろんあります!

まず一番のヤバさは開始1秒、オープニングクロールで訪れた。

死者の口が開いた!復讐を誓う元皇帝パルパティーンの声が銀河中に響き渡る。

は? おいおいおい…パルパティーンは生き返らせたらあかんやろ…!百歩譲って、生き返るとしても少なくともep8から匂わせといてくれ。字だけで処理。ナレ死より酷い、字幕蘇り。しかも、肝心の登場の仕方も安っぽく、ダサいんですよ。それでも、さすがにイアン・マクダーミドのうま怖オーラは衰え知らずで、彼が作り上げたパルパティーンを超える悪役は新たに作り出せず、ゾンビ化したくなるのもわかる気がした。ただ、出ちゃったからにはあの冴えた頭で活躍して欲しかった。思惑も作戦も一つも賛成できない。夥しいにも程があるほどスターデストロイヤー量産して(クソコラかと思った)、フォーメーション皆無で等間隔に飛行。なにがしたいんや…パルパティーン。おまけに、ドヤ顔で命名した「ファイナルオーダー」、ドヤ顔できる程ひねれてない…!そのクソコラに向かっていく反乱軍も反乱軍だし、ランドが連れてくる、これまた夥しい同盟軍にも笑いました。

ルークもレイアもランドもハン・ソロも旧三部作メンバー大集結でオマージュセリフもあったし、新三部作からはレイを鼓舞する霊体としてジェダイたちが声の出演をしたり(レイ的には知らんおっさん達の声で気持ち悪いと思うのですが)C-3POが突如エモい台詞を喋りはじめたりして、めちゃくちゃファン感謝祭的ではあった。でも、肝心の話がお粗末すぎるので、涙もひっこみますよね…。当時の米ソ冷戦を反映させ、わかりやすく善と悪との対決を描いた旧三部作、新三部作の善から悪への陥落を経て、続三部作ではゆらぐ善悪の境界と血の呪いからの脱却にテーマが移っている。時代にもあった面白いテーマのはずなのに、なんでこんな駄作になってしまうんだろう。ま、一番は、パルパティーンのせいなんですけど。他にも、ハリー・ポッター4巻以降の二番煎じ的なストーリー・設定も気になったし、何より、フォースの拡大解釈がますます加速して、宇宙船の引っ張り合いとか傷口治すとか、それができたら、これまでの話色々と変わってくるのでは…と。レイア役のキャリーが急逝したから、急遽大幅に方向性を変えざるをえなくなっただけで、本来は素晴らしいストーリーが待ち受けていたはず…と、何とか自分を納得させながら観るしかなかった。それにしても残念に思ったのは、キャラやガジェットなんかは二次創作的に踏襲するのに、絵作りにおいては全く興味ないんだな、ということ。ストーリーは仕方なかったにしろ、撮影方法や編集、場面転換、テンポ感にもスターウォーズの型はあるはずなのに、それが全くと言っていいほど受け継がれてないので、エセ スターウォーズ感があって…。そこが監督としての腕の見せどころだと思うので、ルーカスの真似事だけでは終わりたくなかったんだろうけど、スピンオフはいいとして本編と呼ばれるものはもうちょっとこれまでの流れを意識して欲しかったな、と思いますね。とはいえ、もう終わってしまったことなので、とりあえずは、サーガ完結おめでとう!(私のサーガ完結はep6ということにするけどね!)という気持ちです。既にオビ・ワンのスピンオフは決まってるし、ディズニーのスターウォーズエリアも拡大するし、まだまだ世界は閉じず続いていき、きっと何やかんや文句を言いつつ、踊らされ続けるのでしょうが…。

あ、早速続編の話が出てますね…(白目)