コロナ禍になってから観劇の回数が激減してたけど、2022年は観劇意欲も上向きになり、回数としてはそれなりに観たと思う。(ちなみに、観なければいけないもの6~7:自分が本当に観たいもの3~4くらいの割合です)
今年観たもの
宝塚月組『今夜、ロマンス劇場で』『FULL SWING!』@宝塚大劇場
宝塚花組『巡礼の年』『Fashionable Empire』@宝塚大劇場
『HELI-X Ⅲ~レディ・スピランセス~』@大阪メルパルクホール
『Dramatic city "夢"』@シアター・ドラマシティ
ノイマルクト劇場&市原佐都子/Q『Madama Butterfly』@ロームシアターノースホール
劇団印象『カレル・チャペック』@東京芸術劇場シアターウエスト
『ルードヴィヒ~Beethoven The Piano~』@シアター・ドラマシティ
Dramatic Dining『Dancing in the Nightmare』@BnA_WALL
ミュージカル編
新作はあまり観られず。。安定の『マイ・フェア・レディ』『天使にラブ・ソングを』の良さをしみじみと感じた。『天使~』は以前書いた通り、東宝ミュージカルの中で最高のキャスティングだと思っているのだけど、宝塚ファンはモリクミさんバージョンを観てない確率が高くてもどかしい。めっちゃいいのになー…みんな観て。あと、観る度に翻訳・歌詞の素晴らしさも感じるようになってきた(飯島早苗さん)。
『ヘアスプレー』も、若者チームのキャストがとってもハマってて、ハッピーなミュージカルだった。大人チームが不完全燃焼に見えただけに、熟してきた大阪公演も観たかったので、公演中止が残念だった。
印象的だったキャストは、『マイ~』の別所さん、『天使に~』のモリクミさん、ツレ様は鉄板として、『ヘアスプレー』で大健闘だった渡辺直美さん、いつも瑞々しくチャーミングな田村芽実さん、アメリカのティーン感がちゃんと出てた三浦宏規さん、そして、ほぼネタでしかない『フィスト・オブ・ノーススター』 の中で、ミュージカル的というよりほぼ歌舞伎的な重厚感を醸し出していた福井晶一さんが最高。『東京ラブストーリー』のトンチキっぷりをなんとか力技でねじ伏せた(それでもやっぱりトンチキなんだけど)空キャストはさすがだった。
全くもって刺さらず、自分は韓国オリジナルミュージカルに向いてないんじゃないかと落ち込んでしまった『ルードヴィヒ』だけど、ミュージシャンにまじってほぼ全編にわたってピアニストの役割を担っていた小暮真一郎さんの才能には唸った。『ボディガード』でニッキーの代役を演じていた原田真絢さんの素晴らしい歌声にも拍手!
宝塚編
イレギュラーだった2020年は抜きにして、こんなに観れてないの初めてかもしれない。ひたすらタイミングが合わずだったので、今年はちゃんと観ます。。『ブエノスアイレスの風』で久々に正塚作品を観て、小劇場サイズのオーソドックスな舞台転換の美しさを堪能できたのが嬉しかった。たまには宝塚でもこういうの観たいよね…。(ただし充実の月組をもってしても、芝居的には物足りなかった。。。)
ストレートプレイ編
念願の『M.バタフライ』が観られて感無量。思わぬ作品感に衝撃を受けた『奇跡の人』、イキウメ『天の敵』の絶妙なリアルさに白目を剥き、ようやく観られたNTL『リーマントリロジー』には、たった3人でこんなドラマを紡げてしまうのか…頭をがつーんと殴られたような衝撃を受けた。そして、1年を締めくくりが『ショウ・マスト・ゴーオン』の配信だったのはあまりにも象徴的。じーんときてしまった。
『奇跡の人』の高畑さん、平さんのコンビネーション、浜田信也さん@『天の敵』『関数ドミノ』のどこか浮世離れした不思議なオーラが十二分に発揮されていて、当て書きとはこうあるべき…!と興奮。あと、なんやかんや文句垂れながらも『千と千尋の神隠し』もしっかり観て、咲妃みゆさんがアニメ版をなぞりながらも活き活きと輝いていて、グッときてしまった。『パンドラの鐘』で久しぶりに白石加代子さんのご尊顔を拝せたのも嬉しい。『歌妖曲』の中川大志さんの歌唱力には驚いた。『リーマン~』の3人はもう神のレベルだと思います。
歌舞伎編
振り返ると本数的にはかなり観ていた割に、満足感の乏しかったのが歌舞伎。はなから怖いもの見たさだった『日本怪談歌舞伎』は良いとして、楽しみにしていた平成中村座までもが肩すかし…。印象的だったのは、七月松竹座夜の部の「堀川波の鼓」の近松による心の機微の描き方と「祇園恋づくし」の幸四郎丈、鴈治郎丈の二役演じ分けかな…。
イマ―シブ的なもの編
イマ-シブシアターは、『Dancing in the Nightmare』と『反転するエンドロール』という持ち味の異なるカンパニーの作品を見られたのが収穫。ツアーパフォーマンスだと、梅田哲也さんの作品に立て続けに参加できたのがよかった。特に、『9月0才』は2022年のハイライトともいえる素晴らしい体験だった。そして、Port Bは映像ながら少しでも作品に触れられたことに感謝。
以上、2022年の観劇まとめでした。今年こそは小劇場作品も積極的に観たい所存!