生活が一変した1か月でした。いきなり在宅勤務になったので、自分でも驚くほど規則正しく食べて寝てるし、こんなに両親と話すのも猫と過ごすのも、人生初かもしれない。不思議な気分です。仕事に関しては不安しかないのですが、悲観しすぎず、楽しいことを見つけながら日々穏やかに過ごそうとしています。
<ライフスタイルの変化によるあれこれ>
・noteを書きはじめました。
2月まで「よもやま」というタイトルで、嗜んだものと日常についてまとめて日記形式で書いていたのですが、日々のどうでもいいこと、でも意外と大事なライフログはnoteに書くことにしました。
・47都道府県制覇
旅行予定が飛んでしまったので、旅行欲を満たすため妄想旅行を企てることに。どうせやるなら47都道府県制覇を目指そうという企画です。国内だけでも行きたいところが無数に出てきますね。気楽に日帰り一人旅も行きたいし素敵な宿でゆったりもしたい…。気が向いた時にぼちぼち更新しています。
在宅勤務が始まってから定例のオンライン会議が開催されるように。会議中、裏でLINEやチャットを送りあってオンライン画面上でほくそ笑むという遊びにハマってます。先日ついに部署回覧メールに「悪い顔して笑ってる」と名指しで告発されました。プライベートではオンライン宝塚観劇会を開催。
・プライムビデオ、NETFLIXとサブスク
ほぼ仕事らしきものがないとはいえ一応在宅勤務なので、メールを気にしながら映画が見られるように、と、軽い気持ちでAmazonプライムに入ったらハマった。↓の映画はほぼプライムビデオ(レンタル含む)で観たもの。無料お試し期間が終わっても、このまま継続すると思う。NETFLIXは「バンダースナッチ」が観たいがために加入。こっちは気になるコンテンツをいくつか観たら解約予定。(ただし「バビロンベルリン」が配信されたら即舞い戻る)
楽天マガジンはポイントを使って年間契約したのでほぼ無料の感覚(しかもスタートボーナスチャンスの事前エントリーで1000ポイントもらえる)。普段、紙では買わない雑誌も気軽に読めるので、自然と情報量が増えてありがたい。るるぶが読めるようになったのも最高。
・ipad
楽天マガジンを使い始めてから欲しいなーと思ってて、プライムビデオが最後の引き金になり購入(会社のノートPCで観たろ、と思ったらセキュリティーのせいか全く見れない罠)。通勤時間が長いので、自粛生活が終わった後にも活躍してくれそう。
・運動
腹肉、腰肉のヤバさに目を瞑り続けてきた挙句、1年ぶりぐらいに体重計に乗ったらかつて見たことのない数字を叩き出したので、いよいよ運動する決心がついた。夏までに-2kgとスタミナ・しなやかさアップが目標。今年中にさらに-2kg頑張りたい。主に↓のアプリで朝夕併せて小一時間くらいストレッチして縄跳びもしてる。(二重跳びを20回跳べたのは自慢したい)
ヨガは初体験なのですが、びっくりするようなポーズを要求してきますね…。英雄2のポーズだけめっちゃカッコよくきまります。
・引っ越し
仕事上の都合で別宅として活躍したマンションにさよならをしました(ようやく会社負担でホテルに宿泊できることになった)。スポット的に使ってたので、棲む、まで行かなくて一人暮らしもどきにしかならなかったけど、それなりに思い出は染みついている。徒歩圏内に文化施設があって、選びきれない程美味しいお店があるという人生初の贅沢な経験もしました(逆に田舎の良さも実感できましたが)。
メニエール再発もなく心身健やかに仕事に励めたのはこの部屋のおかげ。図らずしも在宅勤務に入ってからの引っ越しだったので、丁寧に、思い入れたっぷりにお別れできてよかったです。いやー、それにしても薄給の中よく5年も家賃払ったわ…!
・テイクアウト
引越しの作業日はこの5年で出会った大好きなお店のテイクアウトを楽しみました。
☆クイントカント
テイクアウトのみの営業。肉々しいボリューム満点パニーノ。
ここには載ってないけど、ラザニアもあるみたい。幸か不幸か、高級イタリアンを手軽に楽しめるチャンスになってしまった…😭 pic.twitter.com/gytU2UDZoO
— ノマド。 (@daranomado) 2020年4月19日
☆農家厨房
ボリューム満点の美味しい中華。
☆レ・グーテ
家にずっと閉じこもっているので、久々に美しいものをライブで見て、思わず、うわぁ…!と心の声が口から漏れ出ました。至福の美しさ、美味しさ。
大好きな店のテイクアウト☺️ pic.twitter.com/MYMxFiMWCS
— ノマド。 (@daranomado) 2020年4月30日
<家で楽しむ舞台作品>
・キネマの天地
演じることに取り憑かれた人たちの話。「十二人の手紙」を読んだ時もびっくりしたけど、井上ひさし氏はこういう仕掛けの多い芝居も書くんですね。スリリングで面白かったし、役者さんがみんな上手い。
・bilibili、おすすめ宝塚ショー
宝塚の動画が全編上がりすぎていて、もはや何でも取り揃えているのでは疑惑。もちろんおおっぴらに許されることではないので、密やかに楽しんでいきましょう。Twitterではネットで観れるおすすめショーシーンを不定期に呟いています。
<家で楽しむ映画&ドラマ>
・「トリックラストステージ」と「フッテージ」
・「アンフレンデッド」シリーズ
似たようなZOOM演劇作品をきっかけに、こういう時にこそ(できればPCで)観るべき映画やな…と思って手を付けたシリーズ。2の方がマルチタスク感があって、全編PC画面上という仕掛けが活きてる感じがした。ただ、見知らぬパソコンは絶対に持ち帰ってはならぬという教訓は強烈に植え付けられたけど、同じ仕掛けであれば「search」を強く推したい(全然怖くないです)。ちなみに、前回のオンライン会議で、顔も映らず声も発しない見知らぬIDがいつの間にか参加しているという、「アンフレンデッド」展開にざわついたんですが、営業のおっちゃんでした。ただ慣れてないだけ。
・「ハッピーデスデイ」シリーズ
スプラッター系かなと敬遠してたら、実はSFという情報が流れてきて観ました。「恋はデジャブ」と「オールユーニードイズキル」のいいとこ取りみたいな感じで、面白かった。2ではループ&パラレルで「バックトゥザフューチャー」感も出てきて、さらにしっちゃかめっちゃか。
ポン・ジュノ監督。ボルテージの高いまま拗れまくっていく気味の悪い映画。ずっと不穏。忘却のための踊り。
・MAMA
「母なる証明」の翌日観たので、おのずと「怖いお母さん」シリーズになった。結末のママにはツッコまざるを得ませんでした。
男女、親子、芸能人/一般人、異文化…色んな関係性において発生する「意思疎通不全」と「分かり合えなさ」による失敗と謝罪オムニバスストーリー。ごりごり皮肉って笑わせてくれるかと期待したら、切れ味鈍く中途半端に終わってしまった。かなり根っこの部分での「分かり合えなさ」を扱っているだけに、結局相手をナメくさったまま形ばかり謝罪して、何となくいい話風に落とす、というのが無理でした(特にセクハラエピソードが)。
・ウエストワールド
子供の頃好きだった「ドラえもん のび太と銀河超特急」の元ネタという情報を目にしてから、ずっと観たかった映画。いわゆる「ロボット反乱もの」なのですが、中世ヨーロッパ、古代ローマ、西部開拓時代と3つの世界を体験できる巨大テーマパークが舞台になっているので、そのイマーシブ的なワクワク感も楽しめるし、スタッフ達のストーリー操作がメタ的に出てくるのも面白い。途中から「ジュラシックパーク」のロボット版やなこれ、と思ってたら、原作者同じでした。が、「ジュラシックパーク」と違って限りなく人間に近いロボット相手の世界なので、現実世界では許されないインモラルで攻撃的なイベント(殺人、暴力、買春、セクハラ)を娯楽として楽しみ、他者を支配、搾取する男性(と括ると語弊があるでしょうか…)と、拒絶、復讐を企てるロボット(見た目は人間そのものなので、現実世界で搾取される弱者とオーバーラップする)っていう設定がより面白く感じた。反旗を翻すガンマンロボットにはユル・ブリンナー。「荒野の七人」とか西部劇のイメージが付いているからこそのキャスティングなんですね。観てなかったからこのおもしろさに気づけず悔しいー。
・バンダースナッチ
Twitterでバズっていたのが気になり、これを目当てにNetflixに入った。Netflixオリジナルドラマ「ブラックミラー」の特別版という位置づけらしいのだけれど、映像内に何度も二択の設問が表示され、こちらの選択によってキャラクターの行動が決定し、物語が変化していくというインタラクティブドラマ。分岐点でも映像がほぼシームレスに再生されたり、選択に応じていくつもエンディングが用意されていたり、リピートを前提にした作りになっている、というテクニカル面もすごければ(ゲームの世界では当たり前かもしれませんが)、ストーリー自体がこの「分岐」や「リピート」を軸にしていて、このインタラクティブ性に潜んだうっすらとした気味悪さを体現してしまっているのがまたすごかった。具体的に言うと、主人公は幼少期に自分の選択ミスで母親を死に追いやってしまったと思いこみトラウマを抱える若きプログラマーで、母が遺したアドベンチャーブックをそのままTVゲーム化させようと開発を進めるうちに、自分が取り組む分岐型ゲームのように自分の行動もまた外の世界の誰かに選択されている結果なのでは…と精神耗弱していき、やがて外の世界の誰かの存在(我々)を悟ってしまう、っていう見事な入れ子構造になってる(もっと言うと「Netflix」という言葉やお遊び映像まで出てきて、さらに大きな入れ子構造)。そして、主人公の憧れる先輩プログラマーは、明らかにリピートやパラレルリアリティの中に自分達が存在することを把握した発言をして、主人公と私たちを動揺させる…。そんな醒めない悪夢感も含めて、かなり面白かったです。
<漫画と本>
・こどもの体温
読み逃していたよしながふみさんの漫画。父子家庭の親子を中心にしたオムニバスストーリー。よしながさんの書く人間関係の温度感がたまらなく好きで、心地いい。
・ハイウェイスター
男の人の漫画だな…と思った(雑な感想)。「星霜」、「あしたの約束」、「さよならのおみやげ」が好きだった。
・来てけつかるべき新世界
ヨーロッパ企画 上田さんの、大阪 新世界を舞台にしたSF戯曲。大阪弁の応酬があまりにキレとテンポが良いので、大阪弁話者として幸せを感じてしまった。レトロな街 新世界にほんまもんの「新世界」が到来するそのギャップや、ユートピアなのかディストピアなのか測りきれない独特の味わいがめちゃくちゃ面白い。舞台でも観てみたい。
・遭難、
初本谷作品。あとがきにあるように「トラウマをよりどころに生きている女が、逆にトラウマを解消されちゃって遭難する話」。この里見先生を松永玲子さんが演じてたみたいで、うわぁ、ぴったり…と鳥肌がたちながら読んだ。そして、日本ってまだトラウマをよりどころに生きてる里見先生に似てない…?と思った。