コンパクトツーリズムその2 奈良編です!
その1はこちら。
今回の旅のテーマはいたってシンプルです。
・奈良ホテルに泊まり、クラシックホテルパスポートを入手する。
以上!
きっかけは、Hanako tripとELLE DECORで立て続けにクラシックホテルの特集ページを読んだこと。クラシックホテルパスポートなるものの存在を知って、これは何としてでも手に入れなければ…!と謎の使命感に燃えてしまった。加えて、元々9月は岐阜に行く予定だったけど、このご時世で遠出は厳しいかなと思っていたところだったので、ちょうどいい!(距離感的にもgotoがあるのでお値段的にも)逆にこんな近場、今じゃないと宿泊しない…!と思い、行ってきました。
今回も家族3人で自宅から車移動で、奈良市内は基本徒歩移動。旅程はかなり緩めのこんな感じ。これでも、マスク&猛暑でヘロヘロでした。
◯1日目
春鹿で利酒
ランチ@玄
東大寺
今西家書院
奈良ホテルティーラウンジ
奈良県立博物館
奈良ホテル
◯2日目
新薬師寺
志賀直哉旧居
ランチ@ANDO HOTEL
旧奈良監獄
〇1日目
【春鹿で利酒】
予定より早めに到着。奈良ホテルへ車を停めて、なら町方面へぶらぶら。まだ開店前のお店も多かったので、とりあえず玄の位置だけ確認して近くの春鹿へ。
ワンコイン500円の利き酒体験をかなり推していたので何気なく参加したところ、5種類+おまけ1種類の利き酒ができる上に奈良漬けの試食付き、おまけにガラスのオリジナルお猪口ももらえるという強烈にお得な企画でした。
お酒に弱いので、いただいたのは少量ずつ。途中で仕込み水を挟んでくれたり(春鹿では川の水を濾過して使っているらしい)ペース配分も良くて気持ちよく飲めました。普段ならとっくに売り切れている期間限定の銘柄もコロナの影響でまだあるそうで、まんまと購入。試食した燻製の奈良漬けも美味しくてこちらもまんまと。夕方ピックアップすることに。
【玄】
奈良に美味しいお蕎麦屋さんがあったような…?と検索して引っ掛かったのがここ。
気付いたのが数日前で、休みを挟んで予約できるタイミングが前日だったのでダメ元で電話したんですが(通常1.2ヶ月前に予約が埋まることもあるらしい)、コロナの影響か普通に予約できました。ちなみに人数ではなくおそばの量で予約してるので、3人ともせいろ+田舎蕎麦の2種予約。
ちょうど良い頃合になったので、春鹿からほろ酔い気分で玄へ。駐車場がないという以前に、徒歩ですら、ここでほんまに合ってる…?と若干躊躇する小径の先にありました。
レトロな店内。
せいろは水蕎麦で。水→塩→梅たたきの順で蕎麦につけて食べていく。この梅たたきが梅好きにはたまらなかった。
田舎蕎麦はとろろそばで。
蕎麦の風味がガツンというよりはめちゃくちゃ細くて上品なお味。
蕎麦がきは3人でシェアしました。
ハマりますね、これ…!週一でこれ食べたい。どろどろの蕎麦湯も美味しくておかわりした。
【東大寺】
腹ごなしに歩いて東大寺へ。鹿ときゃっきゃうふふしようと鹿煎餅を買った瞬間に群れに襲われて掠奪されました。略奪後の光景。
やっぱり厳島神社の鹿よりアグレッシブな気がする。
ほとんどの鹿たちはキューキュー鳴きながら(鹿の鳴き声ってSFっぽい)ひたすらに草を食んでいた。それが自然の姿なのかもしれないけど、お腹空かせてるんだろうなー。。
略奪も納得のほとんど人がいない東大寺。
帰り道にも鹿。道路での遭遇率がいつもより高かった気がする。
見つめると見つめ返してきて(ごはん欲しさかな)、長い間見つめ合って気まずくなってお互いに目をそらす鹿とわたし。
【今西家書院】
こちら、朝に行った春鹿の隣にあります。
室町時代に建てられたもので元は板張りだったそう。それから時代を経て襖や畳が取り付けられたので、敷居だけが敷いてあって欄間がない不思議なつくり。絶妙につまずくぐらいの高低差を各部屋につけていて上座下座を区別しているのが面白い。
春鹿でお土産をピックアップしていったんホテルへ。
【奈良ホテルティーラウンジ】
いったんクールダウン。クリームソーダがあったので飲んでみた。コースターが可愛い。
テラス側が喫茶になっていて、奥はコロナの影響で営業休止中だった雰囲気満点のバー。
さすが正倉院絡みの展示だけあってここだけは混んでた。教科書に出てくるあれやこれが、元はあんなに色とりどりだったなんて、という驚き。楽器や仏具と同じだけそれを収める箱があって、箱も手間とお金を惜しまず作っている。玉手箱とかつづらとか昔話にも良く出てくるけど、開けずとも(下手したら中身そのもの以上に)意味をもたせるまじないがかかっていて、ロマンと神秘を感じる。
聖武天皇愛用の碁石が信じられない可愛さだったのも忘れがたい。グッズで欲しい。
【奈良ホテル チェックイン】
ヘロヘロになりながら到着。
今回は奮発してDXツイン パークサイドにしました!
お部屋は窓に囲まれていて開放感があります。
お風呂はバスタブとは別にシャワーブースがあって使い勝手が良く、横から出るタイプのシャワーがあったので、無駄に多方向から体を流した。トイレは音姫がわりにジャズやらクラシックが流れる謎のラグジュアリー仕様でした。
【晩ごはん】
メインダイニング三笠で夕食。お箸で食べれるフレンチ。かなりオーソドックスです。
夜はホテルの雰囲気もぐっと増す。
〇2日目
【朝ごはん】
朝も三笠で。
洋食か茶粥か選べたので、やはりここは奈良名物の茶粥に。塩味はなくて優しい味。
チェックアウト前に、ホテルショップで念願のクラシックホテルパスポートを購入。タグの復刻版ステッカーとマッチ箱の復刻版ペーパークリップも。中川政七店コラボのグッズもあったりで、全体的に可愛いグッズが多かった。ステッカーとコースターは帰宅後早速パスポートに貼って、ご満悦です。
フロントで押してもらったスタンプ。スタンプ自体も凝ってて可愛いので、たとえ制覇できなくても記念になりますよね。買ってよかったー。
帰り際にはホテルの敷地内で鹿発見!
【新薬師寺】
チェックアウト時間ぎりぎりまでゆっくりした後、車で出発。ちょっと離れた駐車場から徒歩で。普通の住宅地が並ぶエリアなのですが、鹿が道路脇に馴染んでいた。なんの変哲もない普通の路地裏に、すごい建物のカフェ(ろくさろん)や文化財のギャラリー(中村家住宅)がいきなり登場する感じ、京都とはまた違った面白さがある。予定決めずにぶらぶらするのが似合う街なのかも。
お寺には誰もいなかったです…。
干支それぞれの守護神、十二神将が薬師如来の周りを取り囲んでいる。こちらも元々は極彩色だったようですね。
【志賀直哉旧居】
志賀直哉邸は尾道や京都にもあって(どんだけ家あるんや)残念ながらどちらも閉館してしまったようなのですが、こちらは修繕工事を経てかなり綺麗な状態で保たれている。かなり贅沢な間取りです。こちらは書斎。今でも窓から見える景色はのどかで、時代の経過を感じさせない。
かつて文化人たちが集ったというサンルームはうわぁ…と思わず声が漏れるほど素敵。
【ランチ@ANDO HOTEL】
ランチへ。若草山ドライブウェイのぐねぐね道の先にありました。平城という旅館の居抜きで、今年5月にオープンしたばかり。
ランチ利用者は、入浴料を支払えば大浴場・屋上の貸切風呂に入れるみたい。ランチの前に貸切風呂を見せてもらいました。景色が良い。
創作和食。スイーツは全部食べ切れませんでしたね。。。
【旧奈良監獄】
5年くらい前の生きる建築フェスティバルで中央公会堂を見学した時に赤煉瓦建築番付なるものが貼られていて、当時まだ現役だったこの刑務所の存在を知りました。閉鎖後は資料館として見学もできたようですが、今は22年の星野リゾートによるホテル開業に向けて閉鎖中。この日は中で撮影があるとのことでゲートが開いていて関係者だけが出入りしていました。
帰り道、ふふ奈良も車で通った。ニッポニアもできたし小洒落ホテルが続々オープンしてるので、奈良には既に何度も行ったことがある人も、新鮮に楽しめるかもしれないですね。わたしもまた行きたい。
そして、今回の旅の一番の目的であるクラシックホテルパスポートを手にしたので、次は雲仙観光ホテルに行ってみたくてうずうずしている…。PV素敵過ぎませんか…(泣)